― 地球何個分の暮らしという問いから広がる、学びと協働の場 ―
聖路加国際大学大学院で考えるエコロジカル・フットプリント
■地球何個分の暮らしか?という問いから始まる講義
2026年4月18日、聖路加国際大学 公衆衛生大学院(安岡潤子教授)の「生物多様性と国際保健」コースにて、EFJ理事の伊波がオンライン講義を行いました。本講義では、生物多様性と人間の健康との関係を考える一つの視点として、エコロジカル・フットプリント(以下、エコフット)を紹介しました。
受講生には事前に、Global Footprint Networkの「エコフット個人診断クイズ」に取り組んでもらいました。自分の暮らしが地球何個分に相当するのかを確認する中で、「結果が想像以上に大きく、目からうろこが落ちる経験だった」「個人の消費や廃棄物の量は、所得や生活環境によって大きく異なるのではないか」といった感想や質問が寄せられました。
講義では、エコフットの基本的な考え方に加え、私たちの暮らしが自然資本から生み出される生態系サービスにどれほど支えられているか、そしてその利用が自然の再生能力とどのような関係にあるのかを、医療や社会との関係にも触れながら整理しました。
■分野を越えて共に考える場としての可能性
受講生は、日本人学生、マレーシア、サモア、南スーダンからの留学生、ナイジェリア出身のティーチング・アシスタントなど、多様な背景を持つ方々で、医療従事者や製薬企業勤務者が中心でした。「生物多様性と国際保健」というテーマは、一個人や一つの組織だけで解決できるものではなく、分野を越えた協働が不可欠です。その意味でも、多様な専門性と経験を持つ方々が同じ場で学び、考えを深めていくこと自体に大きな意義があると感じました。
今回の講義が、そのような対話や協働を生み出す一つのきっかけとなれば幸いです。EFJでは今後も、自然と社会のつながりを可視化しながら、分野横断的な取り組みを進めてまいります。
エコロジカル・フットプリント・ジャパン
伊波
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