2022年12月、(公財)山梨総合研究所の25周年記念事業のひとつとして書籍『山梨ならではの豊かさ~地方が注目される時代へ~』(ぎょうせい)が出版されました。自分の住んでいる地域の資源やそれらがもたらす豊かさを考えるきっかけとなることを目的とし、山梨県の特徴ある資源と豊かさの関係を紹介したものです。
本書の第1章には、「持続可能な社会のフロントランナーへ -エコロジカル・フットプリント国内最小―」(EFJ理事 清野比咲子寄稿)が掲載されました。限りある資源の範囲内で暮らすことが大切であること、また47都道府県別エコロジカル・フットプリント調査(総合地球環境研究所)の結果では山梨県が国内最小であることを紹介しました。さらに、エコロジカル・フットプリントが他県より少ない要因を詳しく調べることが持続可能な消費への大きなヒントになると提案しています。
本書では、地域の魅力のひとつとして、グローバルな指標エコロジカル・フットプリントの低さを挙げています。さらに、その他の章では山梨県の健康寿命日本一、水の生産量日本一など、さまざまなデータをもとに地域の歴史や産業などが紹介されています。これらを読み進めていくと、自然資源が私たちの健康や生活と深くつながっていることにあらためて気づかされます。地域の自然の利用が人々の暮らしを豊かなものにすることに再注目し、分散型社会がめざす方向を示す書籍となっています。
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ヘッダー写真: Unsplash wanderplans.com