2022年の「アースオーバーシュートデー」は7月28日
-累積する生態学的赤字-
エコロジカル・フットプリント・ジャパン(EFJ)は、グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)と協力して、「アース・オーバーシュート・デー」を推進しています。
累積するオーバーシュートの影響
上記グラフが示すように、今年のアースオーバーシュートデーは、これまでで最も早い到来となっています。これは世界が過去最大の赤字に陥ったことを意味します。しかし、それ以上に問題なのが、世界が1970年代初頭に生態系のオーバーシュートに突入してから50年以上、生態学的赤字が累積していることです。
2020年.アースオーバーシュートデーは例外的に24日間遅らせることができました。パンデミックにより資源使用量が減少したためです。しかし、パンデミックのときでさえも、年間の生態系赤字は累積し続けていました。
50年以上にわたるオーバーシュートの蓄積は、自然資本への負荷を強め、その結果、耕作地の生産性の低下、漁場資源の枯渇、森林伐採による生物多様性の損失、地球温暖化などの問題につながっています。
日本の生活は世界平均よりも大きくオーバーシュートしています。もし、世界の人々が日本と同じ暮らしをしたら、地球が2.9個必要になります。(詳細はこちら)
国別のアースオーバーシュートデー
では、日本の暮らしは、どのくらい地球の資源を「使い過ぎ」ているのでしょうか。グローバル・フットプリント・ネットワークでは、国別のオーバーシュートデーも計測。それによると、2022年の日本のオーバーシュートデーは5月6日となります。もし世界の人々が日本の暮らしをしたら、その日に自然資源を使い切ってしまいます。
126
5月6日-世界の人々が日本の暮らしをしたら、元旦から126日目に自然資源を使い切り、あとの239日間は、将来の地球から前借りする状態です。
参考資料
- アースオーバーシュートデー 公式サイト(英語)
- Global Footprint Network「可能性の力・プラットフォームがスタート」
- Global Footprint Network 「エクアドル環境大臣が世界的な行動を呼びかけ」
- アースオーバーシュートデー2022の算出方法について (英語)
メディア掲載
国内
- ELEMINIST: アース・オーバーシュート・デーとは? 資源枯渇のスピードが加速する原因と解決策
- オルタナ: 今年の「地球1個分の暮らし」が終わる日は7月28日
- 朝日新聞「SDGs ACTION」: 「アースオーバーシュートデー、2022年は7月28日 1年間の生物資源を使い果たす日」
- WWFジャパン 「2022年のアースオーバーシュートデーは7月28日」
- 国際農研 「2022年アース・オーバーシュート・デイ」
- SDGs ジャーナル 「2022年7月28日 地球の資源を使い果たしました」
- 長野県地球温暖化防止活動推進センター 「2022年のアース・オーバーシュート・デーは7月28日!」
海外
アースオーバーシュートデー公式サイト「メディア ハイライト 2022」 に、海外メディアの記事がまとめられています。