エコロジカル・フットプリント算定ガイドブック(企業編)を公開
―自然循環の中で、企業活動を読み解くための実務に使える入門編―
エコロジカル・フットプリント・ジャパン(EFJ)は、このたび『企業エコロジカル・フットプリント算定ガイドブック:実務に使える入門編』を作成しました。
本ガイドブックは、企業活動に伴う環境負荷を、エコロジカル・フットプリントの視点から捉え直し、算定・対話・改善につなげていくための実務向け資料です。
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『エコロジカル・フットプリント算定ガイドブック(企業編):実務に使える入門編』
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▼ 企業活動を、自然循環との関係で捉え直す
私たちがこのガイドブックで大切にしたのは、企業活動を単なる「排出」や「負荷」として見るだけではなく、自然循環との関係の中で読み解くという視点です。
食料、木材、水、土地、二酸化炭素の吸収など、企業活動はさまざまな形で自然の再生力に支えられています。エコロジカル・フットプリントは、その関係を「見える化」し、共通の単位で比較・整理するための指標です。
自然への依存や影響を把握することは、ネイチャーポジティブ、TNFD、循環経済、脱炭素といった取り組みを、より具体的な実務や意思決定につなげるうえでも重要です。本ガイドブックでは、その第一歩として、企業活動と自然の関係を整理するための基本的な考え方と進め方を紹介しています。
▼このような方に読んでいただきたいガイドです
本ガイドブックは、特に次のような方に読んでいただくことを想定しています。
- 企業のサステナビリティ・環境部門の方
自社の環境負荷を、カーボンだけでなく自然資本や生態系サービスとの関係から整理したい方。 - 経営企画・調達・製造・情報開示に関わる方
環境データを、経営判断、調達方針、製造プロセス、社内説明、開示資料にどう活かすかを考えている方。 - ネイチャーポジティブ、TNFD、循環経済、脱炭素に取り組む方
それぞれの取り組みを個別に扱うのではなく、企業活動と自然の関係として一体的に整理したい方。 - 研究者、自治体、教育関係者の方
企業活動と自然資本・生態系サービスの関係を、分かりやすく伝えるための教材や参考資料を探している方。 - これからエコロジカル・フットプリントを学びたい方
専門的な算定に入る前に、基本的な考え方、算定の流れ、活用のイメージをつかみたい方。
▼ガイドブックの構成
本ガイドブックは、概念の理解から、算定準備、算定方法、結果の活用までを順に学べる構成になっています。
- 第1章 概念整理
私たちの活動を自然循環との関係で捉え直し、エコロジカル・フットプリント分析の基本的な考え方を整理しています。 - 第2章 算定準備
算定の目的、範囲、必要なデータをどのように整理するかを扱っています。算定を始める前に、何を明らかにしたいのか、どのデータを使うのかを考える章です。 - 第3章 算定方法
原材料、CO₂排出、土地利用、廃棄物などを対象とするスタンダードEFに加え、化学物質、水使用、BOD/CODなどを扱う拡張型EFの考え方を紹介しています。 - 第4章 結果と活用
算定結果をどう読み取り、社内外の対話や意思決定にどう活用していくかを整理しています。エコロジカル・フットプリントを「共通言語」として使うための章です。
本ガイドブックは、企業の皆さまと対話を深めていくための入口として作成しました。
業種や事業内容、利用できるデータ、社内での課題は企業ごとに異なります。そのため、本ガイドブックを出発点に、それぞれの現場に合った算定や活用の方法を、EFJも一緒に考えていきたいと思っています。
目指すのは、自然にとってよく、企業にとっても価値があり、地域や社会にとっても前向きな変化につながることです。エコロジカル・フットプリントが、そのための共通言語となり、よりよい選択を生み出すきっかけになることを願っています。