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2023年のアースオーバーシュートデーは、
8月2日

エコフットジャパンは、国際NPOグローバル・フットプリント・ネットワーク」と協力して、

アース・オーバーシュート・デーの理解を推進します。

2023年のアースオーバーシュートデーに寄せて

6、7月に発生した豪雨により被災された中国、九州、東北地方の皆様には心からお見舞い申し上げます。

ネットゼロ、ネイチャーポジティブへ
毎年、大雨などの異常気象によって発生する土砂崩れ、川の氾濫は、私たちの生命や経済活動に甚大な被害を与えています。その背景には地球の吸収力を超えて温室効果ガスが蓄積することで生じる温暖化があります。気候変動や生物多様性の損失は、もはや環境問題の域を超え、経済や社会の存続に大きく影響する世界的課題となっています。

日本は、ネットゼロ、循環経済、ネイチャーポジティブ経済の実現をめざしています。これまでどおりの延長の対策では、地球環境の悪化の速度には追いつきません。目標を実現するには国の最重要課題として、農業、防災や地域活性など、さまざまな課題とともに取り組むことが重要です。

一人ひとりのパワー
私たちは、コロナ禍とロシアのウクライナ侵攻に直面して、当たり前だと思っていた日常の生活や平和があっという間に失われてしまうことを経験しました。そして事態を乗り越えていくために、一人ひとりが考え、行動を変え、国際社会が協力する大切さを学びました。地球環境も同じで、このままでは、ある時突然、より深刻な危機的事態が起こると予想されています。すでにある資源を循環し、負荷を減らすことで暮らしの豊かさが得られるシステムに転換することが求められています。

今年のアースオーバーシュートデーも暑さが厳しい夏に迎えます。オーバーシュートデーは人間の活動が地球の再生能力をどの程度超えているか、危機の度合いを示しています。その日付を遅くする一人ひとりの行動は危機を乗り越えるためのパワーといえます。

依然続く赤字の状態

 

2023年のアースオーバーシュートデーは8月2日です。昨年の7月28日より5日遅くなりましたが、そのうち4日はデータ算定方法の修正によるものです。8月2日から12月31日の間、人間の活動は生態系の再生能力を超えた赤字の状態でおこなわれます。

上記グラフが示すように、過去5年ではオーバーシュートデーはほとんど同じ日付ですが、1970年以降にオーバーシュートに突入してから50年以上生態学的赤字が続いています。50年以上にわたるオーバーシュートの累積は、自然資本への負荷を強め、その結果、耕作地の生産性の低下、漁場資源の枯渇、森林伐採による生物多様性の損失、地球温暖化などの問題につながっています。

国際社会は2030年までにネイチャーポジティブの達成を目標と定めています。地球温暖化対策とともに生物多様性の損失を止めて回復軌道に乗せるためには、人々の生産と消費を抜本的に見直し、地球への負荷を下げることが求められています。オーバーシュートデーは人間の活動がおよぼす負荷がどの程度であるかを見える化しています。

アースオーバーシュートデーについての詳細はこちら

アースオーバーシュートデー、こうすれば遅くなる

 

50年以上続くオーバーシュート(使い過ぎ)の状態から脱却して、ネットゼロでネイチャーポジティブな社会にするためにできることがあります。グローバル・フットプリント・ネットワークは「可能性の力power of possibility」として具体的な方法を紹介しています。

  • 世界の食料廃棄を半減できれば、オーバーシュートデーを13日遅らせることになる。
  • 衣類の総使用期間を2倍にして資源需要を半分にすると(古着利用、修理、アップサイクルなど)、アースオーバーシュートデーを5日遅らせることになる。
  • 世界の車の負荷を50% 削減し、車の走行距離の 3 分の 1 は電車など公共交通機関、残りは自転車や徒歩に換えると、アースオーバーシュートデーは 13 日遅れることになる。
  • 世界の半分が EU の野心レベルでグリーンニューディール(経済政策、公共投資など)を実施した場合、アースオーバーシュートデーは 10 年以内に42 日遅れる可能性がある。

オーバーシュートデーを遅らせるために

 

私たち一人ひとりの行動の積み重ねが、オーバーシュートの赤字状態を小さくします。

あなたが取り組んでいる行動をご紹介ください。→ 記入先はこちら
当ホームページで紹介いたします。

アースオーバーシュートデーの公式ロゴ&インフォグラフィック

(提供:Global Footprint Network)

以下を含む数多くのインフォグラフがアースオーバーシュートデー公式サイトから無料でダウンロードできます。